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これが、メタ認知か?

最近、メタ認知という言葉が気になっている。
「認知することを認知する」という意味であるというが、
何やら禅問答のようである。

自分を客観視することだとも説明していたが、いま一つピンと来ない。

自分の中にもう一人の自分がいると感じたことがある人は、客観視を
想像しやすいのかもしれないが。。。

先日、久しぶりに筆子さんのブログを開いたら、TED記事のまとめ(6)で
テッド・ニッシーさん「なぜ人は嫌なことを後回しにしてしまうのか」があり、
読んでみました。

心理学の学生であるニッシーさんによると、先延ばしにしようとするときは、
脳の大脳辺縁系と前頭前皮質が戦っているのだそうです。

前頭前皮質は、「提出期限は明日、今宿題をしなければならない」と感じる、
脳の高度な部位で、大脳辺縁系は、原始的な部分で、勉強をする前にテレビを
見たがったりするそうです。

ではなぜ、原始的な部分である大脳辺縁系がいつも勝ってしまうのか?

その答えが、大脳辺縁系の一部であると考えられている扁桃体にあると。
扁桃体は、恐怖や不安を司る感情の処理と記憶に主要な役割を果たす場所で、
恐ろしい刺激に対して「戦うか逃げるか」の反応をするといいます。

なので、宿題をしないと先生に怒られる恐怖、落第する恐怖、友達に嫌われる
かもしれない恐怖、色々な不安な感情を抱くことによって、身体が固まって、
高度な部位である前頭前皮質が行うような意思決定がされず、まず逃げてしまう
のだそうです。

脳の原始的な部位が行う反応は、まるでサルが行動しているよう!
なので、ニッシーさんは、自分の頭の中で怠惰で気まぐれなサルが決断していることを認めることが必要だといいます。

これが、メタ認知を理解する一助ではないかと感じ、ちょっと興奮しました。

わたしにはサルの部分もある、だから、今この感情や行動はサルっぽいかどうか
と考え、サルだと認めたり、そうでないとすることがメタ認知になるかと。

自分の感情や行動をその場でいったんサルがしているのかもと疑うことで、
客観的にみられるようになるかなとも。

考えながら行動に移したり、発言することがメタ認知力を鍛えることかも。

自分の中にいるサルの思考や行動をチェックすることを習慣にできたら、
すごく変われるかもしれない!

やっぱり、メタ認知、気になります。