現在84歳の父が1年ほど前に前立腺がんにかかったときは、
倉敷の病院で様子を見ながらホルモン治療をという診断を受け、
家族会員がその診断に同意しました。
注射による治療が功を奏し、前立腺がんは小さくなりました。
今も3か月に1度は注射を打ちに倉敷の病院に通っていますが、
前立腺がんは治ったと言っていい状態です。
今年2月に父に胃がんの疑いがあるということで検査を勧められましたが、
白衣恐怖症で検査が辛いと考えている父は、断りました。
そこから5か月ほど経ち、食事を一食も抜きたくないから検査したくないと
言ったこともある食いしん坊の父が7月に食事が美味しくないと。。。
通院している福山の病院で大腸がんと胃がんの検査をすることになりました。
大腸にあった3つのポリープ(良性)は切除するだけで済みました。
胃がんは、ステージ2から3なので、手術を強く勧められました。
しかし、食いしん坊で怖がりでもある父は、
胃を全摘出すると流動食の生活になるのではと恐れる気持ちが強く、
医者に手術できる状態だから今しないと後ではできなくなると言われましたが、
頑なに拒否しました。
父も母も、知り合いや友達から得る情報が悪いことばかり、例えば、
合併症で透析生活になる、目が見えなくなったり、ほとんど家から出られないなど。
二人して手術と手術後の生活を怖がっていました。
「もう何もしたくない!!」と父は言い張っていましたが、
東京に住む姉夫婦がセカンドオピニオンを聞こうと提案!!
始めは「嫌だ!嫌だ!」と煩わしいことを避けたいとごねていましたが、
家族がしたいからという理由でセカンドオピニオンをと医師に伝えれば、
両親の責任は軽くなるので、なんとか説得に成功しました。
福山の病院からの紹介状と書類(画像データ、検査値のデータ)、
飲んでいる薬と今年の検査結果、委任状と父の保険証コピーも取って送り、
東京の国立がんセンターにセカンドオピニオンを求めました。
国立がんセンターも手術をしないのはおかしい、手術できる状態だし、
医師の84歳である父親も同じような症状で手術をしたので、手術を勧める
と言われたそうです。
また、何もせず温存する、あるいは抗がん剤治療でというのでは、
家族は何もしなかったことを後悔したり、
父本人はすぐに胃が詰まってきて吐いたり、抗がん剤の副作用では
見た目の変化や痺れが出たりして、苦しみが大きいと言われました。
これからの生活をサポートする上でも開腹してみないと分からないことが多いので、
手術でがんを取り切れるとは言えないが、手術をしないという理由がない
と言われたそうです。
それぞれに持病があったりするので、個人で症状はかなり違うとは思いますが、
前立腺がんが良くなったからと言って、同じように胃がんも良くなると同一視せず、
胃がんなどのがん専門医がいる病院でセカンドオピニオンも聞き、
家族で相談する必要性を強く感じました。
確かに84歳は、高齢だと思いますが、最近の80代の方々は体力があるので、
手術を勧めるそうです。
90歳前後であれば、手術に耐える体力があるかどうか判断されるそうです。
胃がんは、ステージ3までで手術できる状態であれば、
手術する方向で考えてみると家族会議で決定しました!!
父の年齢や腎臓が少し弱っていることを考えると、体力があるとはいえ、
病気の治療について絶対に大丈夫だと言えることはないですが、
家族で意見を統一して、患者の不安をサポートしていくのが双方のとって
一番後悔しない選択なのではないかと思います。
胃がんの知識を得るために、わたしが読んだ本を以下にあげます。
参考まで。。。