チャールズ・デュヒッグ著「習慣の力」を読んで、
まず驚いたのが、全行動の4割が習慣ということ!!
こんなふうにはっきりと数字で表されたり、
「私たちの生活はすべて、習慣の集まりにすぎない」
(「習慣の力」からの抜粋)と断言されたりすると、
「えっ、マジっ!!」とちょっとした衝撃を受けました。
この本を読もうと思ったのは、
わたしも含めですが、なぜ多くの人が習慣を変えるのは難しいと感じるか?
また、習慣を変えた人はどのようにして習慣を変えたのか?
ということが知りたかったから。
この本では、個人の習慣だけでなく、企業や社会の習慣、
依存症なども習慣が作用しているので変えられるという例が
たくさん掲載されています。(381ページ中365ページです)
色んな例を読むと「悪習慣を変えるぞぉーー!!」となれるので、Goodです。
なので、付録の習慣を変えるための方法論(p366-381)だけを読んで実行に移すより、
全文読んだほうが取り組みやすく、成功確率が上がるように思いました。
というのも、習慣を変えるのが難しいと考える大きな理由は、
2つあると思ったからです。
1つは、自分が習慣を変えられると信じられないからという精神的なもの
2つ目は、誰にでも100%効果があると保証された方法がないということ。
でも、この習慣の力の著者チャールズ・デュヒッグは、
「ある行動の習慣のループ(=輪)を分析できれば、
以前の悪習慣を新しいルーチン(=習慣)に置き換えることができる。」
と書いています。
ただ、人それぞれに違うので、習慣を変える方法は1つではなく幾千もあるし、
効果に個人差があり、誰でもすぐに効果がでるとは言えないが、
自分の習慣を変えるきっかけの見つけ方が分かれば、
習慣を作り変えることは可能になると!!!!
まず、以下の1から4のステップを順に考えていく。
1.ルーチン(=習慣)を特定する。
2.報酬を変えてみる
3.きっかけを見つける
4.計画を立てる
ステップ1は、どんな悪習慣を変えたいかを1つ決める。
ステップ2は、自分たちを駆り立てる欲求に気づかないことが多いので、
行動した後に与える報酬(例:何か食べるか飲む、人と話す、音楽を聴くなど)を
何度か変えて、どのような報酬を与えると自分が満足するのかを見極める。
ステップ3は、何日かかけて自分に下記5つの質問をして、
習慣となった行動を引き起こすきっかけを見つける。
(以下は、著者の体験例で本文抜粋です。)
・どこにいたか___________デスクに向かって座っていた
・何時だったか___________午後3時36分
・心理状態は_____________飽きていた
・誰がいたか_____________誰もいない
・直前に何をしていたか____メールの返事を書いていた
ステップ4は、著者の例では、クッキーを食べたくなるきっかけは、
仕事に飽きる午後3時半ごろで、空腹だからではなく、
仕事を少しの間忘れたいという欲求があるからなので、
午後3時半ごろ友人のデスクか休憩室などで10分間ほど
おしゃべりをするという実行計画を立てるというものでした。
何日もかけて分析していくので、面倒くさいと感じるかもしれませんが、
なんとなくしている自分の行動のひとつが悪習慣の原因であると分かれば、
次々と色々な悪習慣が変えられることになります。
ここは、急がば回れです。
よい習慣が増えるとストレスが減るので、おすすめです!!