漢方薬としても使われているフキノトウとフキの葉の効能は、ほぼ同じで、
健胃、咳止め、虫刺され、毒消しなどに効くそうです。
また、山菜の苦味成分に野菜よりも多いポリフェノールが含まれるということで、
抗酸化作用による老化防止・がん予防、抗アレルギー作用にもと期待されているため、
最近は注目されているとか。
この頃のように昼夜の寒暖差が激しい季節の変わり目は、身体の不調に気づきやすく、
身体を作る食べ物にも関心が高まりやすいように思います。
先日、新鮮なフキの葉が手に入ったのでと、茹でたフキの葉を頂きました。
丁寧な下準備に、目が飛び出んばかりに驚きました!!
というのも、直径30㎝ほどもある大きなフキの葉を茹でてアク抜きをし、
綺麗に一枚ずつ広げて重ね、細くカットしやすいようにしてありました。
頂いた方に食べ方も教えてもらい、さっさと煮るだけでいいと言われたので、
あっさりめのつくだ煮にしました。
作り方は、材料が少ないので、簡単です。
フキの葉を細切りにし、よく絞ります。
少しずつ砂糖、みりん、あごだし入りの白だし醬油(好きな味の醬油で良い)を入れ、
好みの味になるまで味見しながら煎ります。
(煮物のようにひたひたの出汁に浸かっていないので、煮るというより「煎る」感じ)
注意することは、火加減。中火以下で焦げないように気をつけてください。
地味めながらきれいな緑色が残るつくだ煮の完成です。
シンプルな保存食なので、チャーハンに入れたり、
ごま油や薄上げと一緒に和えたり、ふりかけご飯にしたり、
納豆と一緒にとか、豆腐のトッピングにしてオリーブオイルをかけたりと、
苦みがいい味付けになるので、ちょこちょこ試しています。
薄い油揚げとフキの葉のつくだ煮を出汁と一緒にフライパンで炒り煮し、
ごま油を少し回しかけて仕上げます。
この汁気のない煮物風なものは、揚げ好きの院長に好評でした。
フキの葉は、3月から6月ぐらいまで出回っているそうです。
気候不順のこの時期、胃腸の調子を崩しやすいですから、
フキの葉を見つけたら、臆せず食べてみてください。
便秘解消にも役立ちますし、胃腸の働きを良くするのにも効果的です。
おすすめです!!