去年、7月に胃がん(ステージ3から4)が発見されて、12月の中頃に5日間ほど入院し、
年末年始は自宅で過ごしていた父でしたが、今年、1月5日に再度入院し、
1月23日に84歳で永眠いたしました。
西洋医学での治療は、できる限りのことをしたので、
本人も家族も後悔は全くない状態と言えるのが不幸中の幸い!
福山の脳神経センター大田記念病院でガンが分かり、
東京の国立がん研究センターでセカンドオピニオンをとりました。
セカンドオピニオンを聞く前は、手術を嫌がっていた父でしたが、
治る可能性を信じて、胃を摘出する決心をしました。
岡山市内でPET検査をし、骨髄転移の疑いがあると言われましたが、
胃を摘出する手術ができるかどうかは、まず、腹腔鏡手術(岡大病院)で
決めることになりました。
術前の検査では分からなかったのですが、かなりガンが胃の周りに散っていたので、
すべてを取り切れないという理由で胃が残りました。
そして、抗がん剤治療を開始することになり、3回抗がん剤を投与しましたが、
本人いわく、薬が合わないとか、副作用を強く感じるからと、予定変更が多く、
定期的に抗がん剤の治療はできませんでした。
あまり治療らしい治療ができないまま食事量は少なくなっていましたが、
12月中頃ぐらいまでは、点滴を受けたりしながら、口から食べられていました。
しかし、年末年始には、ほとんど食べられず、水を飲んでも嘔吐してしまうほど。
年始の休み明けに病院に行くと、あまりに急激な瘦せた(干からびた)様子に
医者も驚くほどでした。
点滴治療で少し元気を取り戻したのもつかの間、嘔吐が始まり喋れなくなり、
酸素吸入が始まり、栄養補給は鼻からの点滴のみになりました。
10日ほどで意識がないこともあるようになり、足のむくみが酷くなっていきました。
最後は、尿が出なくなり、その2日後に心臓より先に呼吸が止まり臨終でした。
わたしは、もっと代替療法(瞑想、湯治、サプリメント)を試してほしかったのですが、
父は東洋医学より西洋医学の治療に期待していましたので、
結果がどう出るかわからない代替療法を試してみることに、大変消極的でした。
しかし、東京に住む姉夫婦からの提案で、体温を上げ免疫力をアップさせるために、
温熱治療だけでもしようということになりました。
そこで購入したのが、湿式の温熱治療器とフランスベッドから出ている
マッサージベッドというかマットというか、
いわゆる温めながらマッサージが受けられるマッサージ機です。
(ガングリオンの治療になるかと使用したのは、父の遺品となったこのマッサージ機)
父は、肩が痛い、胸が痛いと上半身の痛みをいつも口にしていました。
でも、マッサージで骨が折れはしないかと疑うほど、マッサージに懐疑的でしたので、
上向きで寝ながらお腹に湿式温熱治療器を置き、
背中はマッサージ機の温熱で温めていました。
結局、寝ているベッドから動きたがらなくなり、
2、3週間ほどの短期間の自宅温熱治療でした。
温熱治療で免疫力が上がったとも思えないほどでしたが、
新たなストレスにはならなかったようでした。
父は、娘や娘の夫達にすごく気にかけてもらって、
良くしてもらったと感謝を示してくれましたので。。。
最近、身体を傷つけずに手術できる方法も出てきているそうです。
これからは胃がんの末期であろうとも治療法はもっと選べると感じます。
やみくもに試すことを勧めるわけではありませんが、
これしかないと思い込む必要はないと思います。
父はせっかちで、やってみなければ治療効果があるかどうか分からない、
苦しむかもしれない、痛みがあるかもしれないなどと考えるのが嫌いでしたので、
色々な治療を試すことに消極的でしたが。。。
臨機応変に、柔軟に、考えて、そのときそのときで
最善の対応をしていくといいと思います。
ただし、本人、その妻(あるいは夫)、その子どもなどの家族でよくよく相談してみて!
それぞれ思いが違うことが多いから。
どんな治療を選ぶかは、どの治療が良いとか悪いとかでなく、
本人だけでなく、残された家族が後悔のない治療を選ぶことかな。
それから、どんなに治療しても、まったく後悔しないとは言えませんが、
しようと思ったことは、提案してみるとか、相談してみていいかと。
末期ガンでも、治療法は選べる!
あきらめずにみなで考える、おすすめです!