2/24(日)、占星術学の講師として鏡リュウジさんが福山のNHK教室で
講演されました。
鏡さんのお若いころの写真しか記憶になかったので、目の前でお話しされている
お姿は、まったく想像していませんでした。
細身で小柄、威圧的なところがなく、柔らかい雰囲気のお兄さんという感じです。
また、これ言っていいのかと迷ったのですが、アキレス腱のちょい下あたりで
靴下が擦れて薄くなってるところがあり、とても親近感がわきました。
家族感あふれるというか、何気ない生活感も親しみに繫がります。
講座の内容は、一生の長ーい生活でどのように占星術を使うかというお話と、
占星術の起源やシェークスピアの時代(1600年ごろ)に占星術は教養として
持たれていたことなど。
「鏡リュウジの占星術入門~惑星のサイクルと人生の転機」という括りで
色々な例を挙げながら、京都弁まじりでお話しいただきました。
中でも、惑星の周期ごとに変わり目があると知ったことで、
困った場面での対応にも落ち着いていられるかもと思ったり、
慌てて決断し後悔することを防げるかもしれないと心強かったりします。
さらに、色々な占いや干支などで、ある一定の周期があると思いますが、
占星術は、惑星などが一定の軌道上を1周する周期を目安にしているそうです。
例えば、木星は、干支と同じく12年で1周するとか、
太陽と月の並びが一緒になる周期は、19年であるとか、
土星は、約30年(29.46年を略して)、天王星は、84年かかるなどです。
惑星周期を人の一生と見比べると、厄年や体調が変化する、就職・転職する、
結婚などで自立する、子どもや孫など家族が増える、死ぬときと重なったり
することが多いそうです。
一生には、良いときも悪いときもあるし、生まれてからずーっと右肩上がりに
成長することがないと知っていますよね。
だから、惑星に周期があるように、わたしたちの生活にも周期があり、
その周期は、階段を上がったり下りたり、踊り場で休むときがあったり、
という風にステージが変わるものだと言います。
それから、シェイクスピアの戯曲「お気に召すまま」にあるセリフ、
「人生は舞台、人はみな役者にすぎぬ」は、超有名ですが、
それに続くセリフで、「年齢によって七幕に分かれているのだ。」は、
占星術の基礎的な知識があると、より深い解釈ができるそうです。
占星術で「7」は、7つの惑星「月(衛星)、水星、金星、太陽(恒星)、火星、
木星、土星」を示すからだそうです。
詳しくは、鏡リュウジさんの本「占星術の文化史」でご確認ください。
シェイクスピアは占星術の知識を持っていたことが記載されています。
この占星術入門を受講して、占星術などの占いは、良いことを聞いたから、
悪いことを聞いたからと一喜一憂するのではなく、そういう周期もあると
割り切る!
そうすると、占いは、目安だとすんなり理解できるかと。
また、講演に行くと、いつも講師の方のパワーを直に感じることができます。
そして、自分もパワフルになった気になり、改心したと思いこんだり。。。
しかしながら、この度はやんわりと優しい気持ちになれたと感じました。
鏡リュウジさんの優しい声と物腰に、まるで近所にいる習い事の先生のような
身近さに、とても高い好感を抱きました。
鏡リュウジさん、講演も本も、おすすめです!