最近、事前に下調べせずに飲食店に入っても、不味い食事に当たらなくなった
というか、味が均一化されたように思います。
情報収集しやすくなったことや流通が発達して、どこにいてでも同じ素材が手に入り
やすくなったからとか、いろいろな理由があるのかな?
では、どのように差別化してビジネスを維持しているのでしょうか?
平野敦士カール監修「知識ゼロでも今すぐ使える!ビジネスモデル見るだけノート」
で、人にシフトしたビジネスモデルという項目がありました。
その本には、ホームレスに路面で雑誌を販売してもらい移動式の書店にするとか、
地方の中卒・高卒(18歳から22歳)の知識や技術の向上をして、就職支援をする
大学ようなヤンキーインターン制度など、社会的企業の経営案が載せられています。
さらに、売り上げを伸ばすコメダ珈琲店の工夫についても、人にシフトした
ビジネスモデルとして取り上げられていました。
コメダ珈琲では、幅広い客層を朝・午前・昼・夕方のどの時間帯にもコンスタントに
集客できるように、店内に仕切りを設けて適度なプライバシーを確保し、
木材を基調としたデザインで落ち着いた雰囲気を醸しているそうです。
また、コスト戦略と業務の簡略化として、食材を20品目程度に絞り込んで、
品質管理を容易にし、同じ材料でメニューの開発もし、廃棄ロスを減らしつつ、
大量仕入れによる食材費の低減も図っていると言います。
一番驚いた業務の簡略化には、珈琲店のかなめ商品であるコーヒーを店舗で
ドリップせず、工場で事前に行い、現場の負担を軽減するというものです。
治療院でいえば、院長が診察する代わりにAIがするとか、手でマッサージせず、
機械にしてもらうとか、治療院の目玉というか、差別化にかなり重きを置く部分
になるかと思うのですが…
売り上げを伸ばしていく、よそと差別化していくには、ひと一人の技術に頼るだけ
では、継続的な成果は出せないものなのかなと思いました。
人にシフトしたビジネスモデルとは、一人の人に過度の負担がかからない、
一つのことにこだわり過ぎない、多様なニーズに対して柔軟に対応する工夫なのだな
と感じます。
自分が年齢を重ねるごとに、こだわりが強くなったとか、前より頑固になったと
感じること、ありませんか?
体調や環境などの様々な変化にその都度対応するには、日々のストレスを軽減する
ためにも、こだわり過ぎない意識が必要なのかも。
テクノロジー見るだけノートに続き、ビジネスモデル見るだけノートも
驚くことがいっぱいあって、面白く読めました。
おすすめです!