ここ2、3日で、ほぼ花は散り、葉っぱが青々と茂っていますが、
桜の木の下に花びらの絨毯ができているのも美しいですし、
光が当たって葉っぱが輝いて見える様子も美しいですよね。
昨日は、花びら絨毯の地面からひょろりとぺんぺん草が伸びているのを見て、
思わず座り込み、「可愛いいねぇ~!!」と子どもの頭のように触ってました。
桜は、花が咲いているとき、散っているとき、葉っぱだけになったとき、
それぞれに違いがありますが、どの状態にあっても楽しめますね。
今日は、本でとても印象に残った言葉があったので、紹介したいと思います。
北西憲二(精神科医)「はじめての森田療法」から抜粋し以下に記載します。
「苦悩からの回復とは、悩む以前の状態に戻ることではありません。
それは生き方が変わることであり、人生の行き詰まりを乗り越えることで
成長していくことでもあるのです。」
また、回復したからといって、絶対に再発しないということでもないとも。
精神的な病を経験する前と経験した後では、同じ状態にはならないということは、
回復するための方法を知っているので、悪い状態になることがあっても、
良くなることができる。
すなわち、経験することで知恵がつき、どんな状態になっても対応できるので、
過剰に恐れる必要がなくなるということっ!
同様に、身体も年とともに痛みを感じやすくなったりとか変わっていきますが、
経験豊富な年齢になると、どのように動いたら痛まないようになるか、
という対応力がつきます。
なので、治療で痛みを軽減しながら、身体の使い方や運動、
1回における作業時間の短縮、休憩の取り方などを工夫して生活できます。
先程の心の回復と同じように、身体も回復したからといって、
発症前と同じ状態にはなりません。
しかし、経験値が上がることで、自分なりの対処法の幅が広がり、
予防対策もできるようになります。
どんな病気も出来事も、善し悪しの判断は必要なく、
単に経験であるということを心にとめてできることから行動すれば、
個々に違いがあっても成長していけるのではと感じました。
昔と今で違いはあるけど、自分で考えたり、人に相談したり、
できることが増えていくので、経験することに良いも悪いもない!!
同じでなくともいい、違いがあるだけと受け取れると生きやすいかと。
森田療法、おすすめです!!