先日、喘息の症状を軽減するために牛乳や乳製品の摂取を控えると書きました。
なぜ、そうしたほうがいいのかという理由を補足したいと思います。
1.牛乳中のたんぱく質は、アレルゲンになりやすく、
家系的にアレルギーのある人たちの免疫系に余計な負担をかける。
2.乳幼児期を過ぎると、アジアやアフリカ出身の人には
牛乳に含まれる乳糖を消化するための酵素(ラクターゼ)が
欠乏している成人が多いので、乳糖不耐症による
消化不良に悩まされるようになる。
3.牛乳の脂肪には環境中の有害物質が含まれている可能性があり、
乳量を増やすために使われている薬剤やホルモンが残留している可能性も大きい。
また、「ワイル博士の医食同源(アンドルー・ワイル 上野圭一訳)」から
「両親あるいはそのいずれかがアレルギー体質の子供には、
2歳、できれば3歳になるまで牛乳と乳製品を与えるのをひかえ、
代わりに豆乳と大豆食品を与える。」というまとめ書きからも
食べるものによって免疫に負担をかけないようにしてほしいと思います。
うちの息子の喘息には、布団を乾燥させるように心がけ、
ほこりやダニの発生しにくい環境を作ったことが
一番よい効果を生んだと考えていますが、
安全な食べものを摂取する、
寝る直前に牛乳や乳製品を取らせない、
満腹で寝させないなど
自身でコントロールできることを継続していくことをお勧めします。
どんな病気にも原因は複数あり、症状を軽減するためには、
ひとつずつできることを継続して経過をみていく必要がありますので、
1、2ヶ月続けて変化をみるようにしてください。